2021年 08月 02日
こんばんは
今日も、暑かったですね~
さて、今日は人が物事を認識するときに無意識に思い込んでしまっている、認知バイアスについてです。
認知バイアスとは、社会心理学や認知心理学でつかわれている用語で、ある出来事を事実そのままに理解するのではなく、だれもが持っている「思考の偏り」や「思い込み」で認識し判断してしまうことで、「認知の歪み」とも言われます。
透明性の錯覚(透明性錯誤) 自分の考えや内的状態が相手に理解されていると過大評価する傾向のことです。Gilovich(ギロビッチ)らが提唱しました。
これは、職場の上司と部下の間でも「あるある」ですね。
自分が考えていることは、相手も当然わかっているはず、自分が期待していることは相手は知っているはずと思っているものだから、相手が違う行動や言動をしたときに、いらぬショックをうけたり、相手を傷つけたり、思わぬトラブルになってしまいます。
ちゃんと言葉で言わないと、自分の心は透明ではないですからね~ 気を付けましょう~
根本的帰属の誤り 観察者が、ある人(=行為者)の行為の原因を推測するときに、行為者の内的特性に帰属させる傾向のことです。ロスという心理学者が提唱しました。
これもよくありますね。
たとえば、Aさんが交通事故を起こしたとき、Aさんの夫は「いつも、バタバタしているAの不注意に違いない」と思い込むことです。(私がAかって?ソウカモシレマセン・・・そしてそれはバイアスではなく事実カモ・・・)
行為者ー観察者バイアス 根本的帰属の誤りを発展させたもので、行為者の行為の原因を、観察者は行為者の内的特性に帰属させ、行為者本人は自分以外の外的要因に帰属させることです。
交通事故の例で言えば、Aさんの夫(観察者)は「Aの不注意」と考えるが、A(行為者)は「ブレーキの調子が悪かった」と考えることです。
そういえば、そんな事故ありましたね。
セルフサービングバイアス(自己奉仕的バイアス) 自分の「成功」については内的要因を、「失敗」については外的要因に帰属させることです。これは自尊心を保つために役立ちます。
例えば、試験で高得点をとったとき(成功)は、「勉強がんばったから」「自分には能力があるから」と考え、
低得点だったとき(失敗)には「問題が悪い」とか「忙しくて勉強できなかったから」と考えることです。
試験に合格しても「運が良かったから」、不合格なら「自分に能力ないから」というのでは、あまりに自分がみじめですよね~ 試験の不合格なんかは、誰にも迷惑かけないのだから、自分にいいように考えましょう!
確証バイアス 自分が持つ仮説や信念に合致した出来事は情報としてキャッチしやすく、またよく覚えているが、合致しない出来事については無視したり、忘れてしまうことです。
う~ん、これはよくやりますね。
「ほら、やっぱり思った通りだ」というような情報ばかり証拠集めして、それ以外の情報はシャットダウン。ますます自分の仮説が確証となっていきます。この誤りを認めるのは、本当に勇気がいりますね。
「雨男」の夫も、お出かけするときに晴れだったことはたくさんあるはずなのですが、やっぱり雨の日の記憶の方が多いです。
ハロー効果(光背効果) ある人物・物事を評価する時に「分かりやすい目立つ特徴」に引きずられて、その特徴以外の要素まで同じように評価してしまう認知バイアスのことです。
容姿端麗、聡明そうで清潔な身なりをしたAさんと、暗い表情で、裾がほころびているスカートを着ているBさんの二人がいるとすれば、能力的には二人ともさほど変わらないとしても、ほとんどの人がAさんに好感をもち、信用するでしょう。
ということで、私たちの認知はとても偏っているということがよくわかりました。
私たちは「見えたものを認識する」のではなく、「認識したいものを見る」ということですね。
では、また明日。
今日も、暑かったですね~
さて、今日は人が物事を認識するときに無意識に思い込んでしまっている、認知バイアスについてです。
認知バイアスとは、社会心理学や認知心理学でつかわれている用語で、ある出来事を事実そのままに理解するのではなく、だれもが持っている「思考の偏り」や「思い込み」で認識し判断してしまうことで、「認知の歪み」とも言われます。
透明性の錯覚(透明性錯誤) 自分の考えや内的状態が相手に理解されていると過大評価する傾向のことです。Gilovich(ギロビッチ)らが提唱しました。
これは、職場の上司と部下の間でも「あるある」ですね。
自分が考えていることは、相手も当然わかっているはず、自分が期待していることは相手は知っているはずと思っているものだから、相手が違う行動や言動をしたときに、いらぬショックをうけたり、相手を傷つけたり、思わぬトラブルになってしまいます。
ちゃんと言葉で言わないと、自分の心は透明ではないですからね~ 気を付けましょう~
根本的帰属の誤り 観察者が、ある人(=行為者)の行為の原因を推測するときに、行為者の内的特性に帰属させる傾向のことです。ロスという心理学者が提唱しました。
これもよくありますね。
たとえば、Aさんが交通事故を起こしたとき、Aさんの夫は「いつも、バタバタしているAの不注意に違いない」と思い込むことです。(私がAかって?ソウカモシレマセン・・・そしてそれはバイアスではなく事実カモ・・・)
行為者ー観察者バイアス 根本的帰属の誤りを発展させたもので、行為者の行為の原因を、観察者は行為者の内的特性に帰属させ、行為者本人は自分以外の外的要因に帰属させることです。
交通事故の例で言えば、Aさんの夫(観察者)は「Aの不注意」と考えるが、A(行為者)は「ブレーキの調子が悪かった」と考えることです。
そういえば、そんな事故ありましたね。
セルフサービングバイアス(自己奉仕的バイアス) 自分の「成功」については内的要因を、「失敗」については外的要因に帰属させることです。これは自尊心を保つために役立ちます。
例えば、試験で高得点をとったとき(成功)は、「勉強がんばったから」「自分には能力があるから」と考え、
低得点だったとき(失敗)には「問題が悪い」とか「忙しくて勉強できなかったから」と考えることです。
試験に合格しても「運が良かったから」、不合格なら「自分に能力ないから」というのでは、あまりに自分がみじめですよね~ 試験の不合格なんかは、誰にも迷惑かけないのだから、自分にいいように考えましょう!
確証バイアス 自分が持つ仮説や信念に合致した出来事は情報としてキャッチしやすく、またよく覚えているが、合致しない出来事については無視したり、忘れてしまうことです。
う~ん、これはよくやりますね。
「ほら、やっぱり思った通りだ」というような情報ばかり証拠集めして、それ以外の情報はシャットダウン。ますます自分の仮説が確証となっていきます。この誤りを認めるのは、本当に勇気がいりますね。
「雨男」の夫も、お出かけするときに晴れだったことはたくさんあるはずなのですが、やっぱり雨の日の記憶の方が多いです。
ハロー効果(光背効果) ある人物・物事を評価する時に「分かりやすい目立つ特徴」に引きずられて、その特徴以外の要素まで同じように評価してしまう認知バイアスのことです。
容姿端麗、聡明そうで清潔な身なりをしたAさんと、暗い表情で、裾がほころびているスカートを着ているBさんの二人がいるとすれば、能力的には二人ともさほど変わらないとしても、ほとんどの人がAさんに好感をもち、信用するでしょう。
ということで、私たちの認知はとても偏っているということがよくわかりました。
私たちは「見えたものを認識する」のではなく、「認識したいものを見る」ということですね。
では、また明日。
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by wlsyui
| 2021-08-02 23:59
| 心理学ミニ知識