2021年 07月 30日
熱中症対策
暑いですね~
大暑は過ぎましたが、これからまだまだこの暑さとの戦いが続きます。
この時期、気を付けなければいけないのは、「熱中症」です。
熱中症とは?
「熱中症 」 は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送が必要になったり、場合によっては死亡することもあります。(厚労省「熱中症予防のために」)
症状としては、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量発汗、頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温等が現れます。
お気づきのように、コロナの症状とよく似ているものもあるので注意が必要です。
感染拡大して医療機関がひっ迫している状況での熱中症は、亡くさなくてもいい命が亡くなってしまう危険があります。
そのためにも、まずは、予防です。
あなたの職場の暑さ対策は大丈夫ですか?
では、どういう状況になれば、熱中症が発症しやすくなるのでしょうか。
熱中症対策で用いられる基準は、WBGT値(暑さ指数)で測定されます。
WBGT値とは、気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数 運動や作業の度合いに応じた基準値が定められています。 環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観測値と予想値が掲載されています。
熱中症アラートは、環境省が実測に基づき予測した、日本全国を対象とした警報情報です。
https://www.wbgt.env.go.jp/
その地域はもちろん、警戒が必要ですが、それ以外の場所でも、おかれている環境によってWBGT値が高くなり、熱中症を発症する危険があります。
「熱暑環境計」で危険な状況を察知する
その危険度を簡単に測定できる計器が、「熱暑環境計」(京都電子工業・WBGT-103)です。
電源を入れると、すぐに「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを組み合わせたWBGT値が算出できます。(写真)
屋外では、このWBGT値が28度を超えると厳重警戒が必要です。
屋内の事務作業など、比較的軽い作業を主とする仕事では29度~30度以下
荷重のあるものを扱い、動き回る(介護作業など)では26度~28度以下が目安ですが、
空気の動き(通風)がないとか、働き手に高年齢者がおられたら、
より低い数値段階で休憩・水分補給、送風・冷房設備、休憩室を確保することなどが必要です。
昨年から、コロナ感染が拡大し、マスク生活が続いているため、さらに厳重な警戒が必要です。
人のいないところでは、マスクを外して呼吸をしやすくして体に熱がこもらないようにする、こまめな水分補給、こまめな休憩、冷房と扇風機の同時使用等で室内の温度・湿度を適度に保つことが大切です。
事業主の安全配慮義務
職場の熱中症対策は、事業主の安全配慮義務となります。
もし、職場で労働者が熱中症を発症した場合、職場環境が適切に管理されていたのかどうかが問われます。過失であったとしても管理不十分となることもあります。
古い施設で冷房設備が故障したままになっている、直射日光を遮るなどの対処がされていないために冷房を入れていても室内温度が上昇していたことに気付かなかったり、普段は軽作業だけれども記録運びなどいつもより荷重な仕事をしているにもかかわらず、いつもの通りの室温のままであったり、集中するあまり休憩や水分補給の時間をとっていなかったなど、「うっかりしていた」では済まない状況にならないよう、日ごろから熱中症対策に注意しましょう。
大暑は過ぎましたが、これからまだまだこの暑さとの戦いが続きます。
この時期、気を付けなければいけないのは、「熱中症」です。
熱中症とは?
「熱中症 」 は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送が必要になったり、場合によっては死亡することもあります。(厚労省「熱中症予防のために」)
症状としては、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量発汗、頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温等が現れます。
お気づきのように、コロナの症状とよく似ているものもあるので注意が必要です。
感染拡大して医療機関がひっ迫している状況での熱中症は、亡くさなくてもいい命が亡くなってしまう危険があります。
そのためにも、まずは、予防です。
あなたの職場の暑さ対策は大丈夫ですか?
では、どういう状況になれば、熱中症が発症しやすくなるのでしょうか。
熱中症対策で用いられる基準は、WBGT値(暑さ指数)で測定されます。
WBGT値とは、気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数 運動や作業の度合いに応じた基準値が定められています。 環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観測値と予想値が掲載されています。
熱中症アラートは、環境省が実測に基づき予測した、日本全国を対象とした警報情報です。
https://www.wbgt.env.go.jp/
その地域はもちろん、警戒が必要ですが、それ以外の場所でも、おかれている環境によってWBGT値が高くなり、熱中症を発症する危険があります。
「熱暑環境計」で危険な状況を察知する
その危険度を簡単に測定できる計器が、「熱暑環境計」(京都電子工業・WBGT-103)です。
電源を入れると、すぐに「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを組み合わせたWBGT値が算出できます。(写真)

屋外では、このWBGT値が28度を超えると厳重警戒が必要です。
屋内の事務作業など、比較的軽い作業を主とする仕事では29度~30度以下
荷重のあるものを扱い、動き回る(介護作業など)では26度~28度以下が目安ですが、
空気の動き(通風)がないとか、働き手に高年齢者がおられたら、
より低い数値段階で休憩・水分補給、送風・冷房設備、休憩室を確保することなどが必要です。
昨年から、コロナ感染が拡大し、マスク生活が続いているため、さらに厳重な警戒が必要です。
人のいないところでは、マスクを外して呼吸をしやすくして体に熱がこもらないようにする、こまめな水分補給、こまめな休憩、冷房と扇風機の同時使用等で室内の温度・湿度を適度に保つことが大切です。
事業主の安全配慮義務
職場の熱中症対策は、事業主の安全配慮義務となります。
もし、職場で労働者が熱中症を発症した場合、職場環境が適切に管理されていたのかどうかが問われます。過失であったとしても管理不十分となることもあります。
古い施設で冷房設備が故障したままになっている、直射日光を遮るなどの対処がされていないために冷房を入れていても室内温度が上昇していたことに気付かなかったり、普段は軽作業だけれども記録運びなどいつもより荷重な仕事をしているにもかかわらず、いつもの通りの室温のままであったり、集中するあまり休憩や水分補給の時間をとっていなかったなど、「うっかりしていた」では済まない状況にならないよう、日ごろから熱中症対策に注意しましょう。
WBGT基準値(参考) | |||
(日本産業規格Z8504の指数基に厚労省が作成した表より、医療職場に該当するであろう身体作業強度から導きだした基準値) | |||
区分1(低代謝率) | 軽い手作業 腕と脚の作業 立位 ちょっとした歩き | ||
A 熱に順化している人 | B 熱に順化していない人 | ||
作業強度 | 30℃ | 29℃ | |
衣類補正値 (-0.5℃)※ | 29.5℃ | 28.5℃ | |
休憩時間の目安 | |||
基準値~1℃程度超過 | 15分/時 | 30.5 | 29.5 |
2℃程度超過している | 30分/時 | 31.5 | 30.5 |
3℃程度超過している | 45分/時 | 32.5 | 31.5 |
それ以上 | 中止 | 32.5超 | 31.5超 |
※熱に順化していない人とは、「作業する前の週に毎日熱に暴露されていなかった人」のこと | |||
※熱への順化 7日以上かけて熱への暴露時間を次第に長くすることが望ましい。 | |||
※衣類補正 SMSポリプロピレン製つなぎ服は、0.5℃加える | |||
※作業計画に基づき、WBGT基準値に応じた休憩等を行うこと。測定したWBGT値が基準値を大幅に超える場合は原則作業中止。行う場合は①単独作業を控え上記休憩時間を参考に長めの休憩時間を設定、②管理者は作業中の労働者の「心拍数」「体温」「尿の回数、色」「水分摂取状況」を頻繁に確認する。 |
by wlsyui
| 2021-07-30 13:16
| 職場の安全衛生